今まさに芽吹こうとするアジア株を
アジア株研究家・平田さんがレポートします

第80回
タイの銀行

銀行は、財務状態が外部からわかりにくく
商品に差がつきにくい為、
投資先として検討するにはなかなか難しいものがあります。

利権のある銀行や人件費が安い銀行、
有能な経営者のいる銀行がよいのでしょう。
外部からわかりにくい会社では投資しても不安ですし、
商品に差がつきにくければ大きな発展も
期待はできそうにもありません。

それでも、アジアでは銀行の株式は値動きが激しいのと、
景気が回復して利益が出すとなると
すごく儲かるという記憶があるのか人気業種です。

タイではアジア危機のとき、銀行がばたばた倒れました。
多くの銀行は同族で、外資がいとも安易にお金を貸すので
兄弟・縁者にファイナンス会社を作らせました。
みんなで借りたドルや円をまた安易に周囲に貸したところ、
レートが変わり、景気が悪化すると返せなくなりました。

バーツ危機の後始末でDBS銀行
(ディベロップメント バンク オブ シンガポール)
と言うシンガポール有数の国営銀行に買収された銀行に
DBSタイダヌーバンク(DTDB)があります。

店舗へ行けば、
シティバンクに似たおしゃれな接客用カウンターがあります。
ここを訪問して考えました。

・シンガポール資本のDBSはタイにしがらみが少ないでしょう。
 合理的な経営が期待できるかもしれません。

・他のの銀行の窓口で並ぶと待たされることが多く、
 タイの銀行の流儀なのでしょうが
 テラーの作業がずいぶんゆっくりしています。
 シンガポール企業のスピーディなサービスは
 強みとなるのではないでしょうか。
 
銀行の役割は世界的に変わって行きつつあるようですが、
このような推論を皆さんはどう考えられますか。

外国人投資家には経営に透明性があるということで
カシコーンバンク(旧タイ・ファーマース銀行)
(KBANK)が人気です。
あと、たくさんの企業の株式を所有する
同じく華人系のバンコックバンク(BBL)や
国民の人気がNo.1で王室系の
サイアム・コマーシャル・バンク(SCB)でしょうか。

●ホームページ
DTDB(http://www.dbs.co.th)
カシコーンバンク(http://www.tfb.co.th)
バンコックバンク(http://www.bbl.co.th)
サイアム・コマーシャル・バンク(http://www.scb.co.th)



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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