今まさに芽吹こうとするアジア株を
アジア株研究家・平田さんがレポートします

第83回
中国とアセアンの発展

2002年の半ばには
アセアン諸国の中国向け輸出の合計金額が日本を抜きました。
アセアンの合計には日本の企業が関係している輸出も
だいぶん含まれているのでしょうが、
中国とアセアン諸国が密接につながりだしたのは明らかです。

アジア諸国との貿易量を拡大しながら中国の黒字が続きます。
しかし輸出超過を長年続けていけば
円とドルに見られるように貿易不均衡が発生します。

輸出のみに頼らずに
国を発展させていく方法はあるのでしょうか。
例えばベトナム・タイなどを想定しましょう。
自由貿易協定が進めば国際分業が進んでいきます。
一方物流はどんどん発展しています。
インターネット社会が浸透し情報はグローバル化していきます。
またスピードは遅いですが教育が改善されていきます。
外資系企業を中心に少しずつお給料の高い人が増えていきます。
お金持ちが増えていけば消費は増えます。
そうやって内需が活発で商品やサービスの水平貿易も
行われるアジア経済圏ができていくのではないでしょうか。

一昔前では夢であったようなこと、例えば
多くの国をまたぐ立派な幹線道路が通ったり、
鉄道が中国からベトナムを南下し、カンボジア・タイを抜けて
ミャンマーまで通るなどの実現の可能性は高まっています。
また、
イングランドでパソコンの苦情の電話を
サービスセンターにかけたとしましょう。
これをフィリピンで受け答えをすることの
不都合は何もないのです。

この10年、駅前の風景に何も変化が無かった国と
日本の1960・1970年代の変化を凌ぐスピードで
町の景色が年々変わる国があります。

日本では、プラザ合意以降に円の実力が高まるにつれて
海外旅行ブームが起きました。
バンコックのソルツインタワーのフロントで尋ねると
このホテルのお客は数年前まで
日本人の観光客がほぼ100%だったそうです。
今は中国人の観光客が35%まで増えています。
世界で1・2を争うこの国際観光都市も
中国や他のアジアの国からの観光客で埋まる日は近い気がします。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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