今まさに芽吹こうとするアジア株を
アジア株研究家・平田さんがレポートします

第87回
超特急の中国

昔は一国が工業化されるのには長い道のりが必要でした。
国は長期に投資するお金を
重点産業への傾斜配分というやり方で、税金を使って取り組み、
こつこつと自力で技術を蓄えていきました。

工業化しようとすれば機械がいります。
機械を作るには鉄が必要です。
鉄を作るにはエネルギーが必要なので石炭を掘るという具合です。
石炭を掘るとなったら、鉱山技師を養成し
作業員は作業員で集めなければなりません。
言うのは簡単ですが
それはたいへんな時間と労力が要りました。

第二次大戦後に日本が工業化を成し遂げ、
次いで台湾や韓国も短い間でこれを推し進めました。
そして、今は中国の番です。
外資は中国に工場を建てるという形で投資していますので、
設備投資のお金を工面する問題はそんなに難しくありません。
また、企業は株式市場を活用するという方法もあります。

技術移転のスピードは
最新鋭の生産装置などを外国から持ってきてもらえば
どこの国よりも速く進めることができます。
労働者の質に関しても睡眠時間を削るほどの受験競争を経験した
高学歴者が多く育っています。
企業は年功序列から離れ、
実力主義を採用することが増えています。

販路についても、多くの製品については恵まれています。
輸出する企業の多くは
もともと輸出目的の外国の企業なのですから
工業製品の過剰供給の問題も「中国企業の締め出し」といった、
昔の日本の輸出に対するほどの風当たりは感じられません。
国内への販売は
国民がお金を蓄えるまでにはまだタイム・ラグがあり、
テレビ・カメラなど過剰生産となってしまった例もありますが、
近隣諸国で当面売るという方法でしのぐこともできそうです。

投下資本の確保、技術の移転、それから販路。
これだけでもみっつの特急券を持っています。
それだけ、急に進めばおそらく
社会のいたるところで調整が必要なことが出てくるのでしょう。
多少の混乱は覚悟の上でこの国を見ていく必要がありそうです。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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