今まさに芽吹こうとするアジア株を
アジア株研究家・平田さんがレポートします

第116回
言葉の壁を乗り越える

そのうちにはアジアの情報が
日本語でどんどん入るようになるといっても
現地へ行ったり、英語の取引画面を操作するには
やはり日本語が使えないのは不便です。
これは問題なのでしょうか。
苦労であるのは確かと思いますが
問題であると思うか
思わないかだけの違いではないかとも思います。

私の日本の友人を見渡すと、語学学校へ通って
どこかの国の言葉をマスターしたという人は
ほとんどいません。

一方、タイのアユタヤの遺跡で出会った
「ガイドする」と近づいてきた7、8歳の少年は
5ヶ国語くらいの簡単な会話を
相手の顔を見て使い分けて話しかけていました。

勿論この少年は語学学校に行って習うはずもないでしょう。
「教養のための言語」でなく
「全生活をかけた仕事のための言語」として
学んだのだと思います。

華人と呼ばれる中国系の方や印僑と呼ばれるインド系の方は
今でこそ2代目3代目になっていますが
最初は徒手空拳で言葉もわからず他国へ来たはずです。
それでもちゃんと暮らしていけたのは
それは、切迫していたからかもしれません。

趣味の投資であれば
やはり華人や印僑と比べること自体が
間違いのような気もしますが、
資産運用を自分のひとつの仕事と考えれば、
これは障害があろうとも
なんとか乗り越えねばならないのです。
重要と思われる単語と数字だけはマーカーを引いて
辞書を引いてでも当初は苦労して理解せねばなりません。

実際には、最小限必要な英語は限られており
徐々にマスターしていきます。
使われる単語はだいたい決まっているのです。
株式の用語であれば、dividend(配当)とか
ST−BUY(短期的な買い推奨)とか。
また、一方で海外の証券会社が日本語のインターネット画面を
作っていくでしょう。

日本に住んでいると、
何もかもが日本語で処理でき、
また情報量が多いので日本語の活字を追うのに忙しくて
英語に接する機会はほとんどありません。
しかし、追い込まれて進歩するということもあります。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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