第71回
類は友を呼ぶ？

一泊二日で札幌に行ってきました。遅い夏休みです。
目的は食にありということで、観光はしませんでした。
空いた時間は気持ちのよさそうなカフェでゆっくりしていました。
そのカフェは、札幌の大通り公園の側にある
デザイン専門学校の中に併設されています。
学生だけでなく、一般人も利用できるカフェです。
さすがにデザインを扱う学校のカフェらしく、
ガラス張りの明るい光の店内は、
オレンジ色の元気なカラーで統一されており、
洋書が並べられいてお洒落です。
窓からは公園でくつろぐ人たちが眺めることができます。

店内の様子を見回していた私は、
お客さんたちのある特徴に気がつきました。　
店内には３〜５人のグループが５組くらいいましたが、
グループごとのメンバーが皆とても似ているのです。
今にでもラップでも歌いだしそうなストリート系。
ハットのような帽子に変わったフレームの眼鏡、
変わった髪形をした超個性派グループ。
全員が肩までの茶色のストレートヘアで、白いＴシャツと
不思議なくらい似ていた女性５人グループ等。

話が合うのでしょうか。　
しきりにおしゃべりをして楽しそうに見えました。　
彼らはチャイムと共に席を立って学校に戻りましたが、
その後出入するグループはやはり皆似たもの同士に見えました。
よく「類は友を呼ぶ」といいますが、ファッションにおいては
本当にそれは確かだと思いました。

ファッション・・髪型や服装、小物などのセンスが似ていると
安心感があるのかもしれません。　
自分が良いと思うものを相手も良いと思っているというのは
自分が受け入れられているという安心を感じることができますし、
また自分が好きなセンスを身につけている相手と過ごすのは
心地いいものです。
また、お互いのセンスから影響を受けあいます。
ファッションセンスが似ているということは、
好きなレストランや好きな映画や音楽なども
似ているかもしれませんし、
興味がひかれる話題も似ているのかもしれません。

そういえば、コンサート会場などを通りかかると、
集まったお客さんを見ただけで大体どういうコンサートなのか
分かってしまうことがあります。

もちろん、ファッションセンスは全然似ていないけれど、
気の合う友達同士というのは確かにあります。
ですが、それが３人、４人、５人と数が増えていくに従って
だんだんグループの特徴というものが見えてきます。

自分の雰囲気やファッションの特徴などを知りたいときは
つきあう友達やグループを見ればわかることもあるでしょう。
類は友を呼びます。