第175回
媚びない生き方

女性がカッコイイと思う女性とは、
媚びない生き方をしている人です。
媚びる言動の裏には、誰かに気に入ってもらい、
依存したいという気持がぺったりと貼りついています。
そんな姿はどこか哀しみを誘います。

「誰かに好きになってもらいたい。」とか
「誰かの力を借りたい。」と願うのは悪い事でも何でもありません
が、その為に、自分を蔑んだり、弱い者におとしめたり、
又は、必要以上に良い子に見せたりしながら、
人の顔色を気にしてばかりいるところに媚が生まれます。

媚びない生き方とはどういうものかといいますと、
それはやはり、「あるがままに本音で生きること」だと思います。
「本音で生きたら大変！」と思う方もいるかもしれません。
ですが、本来は「本音で生きたら楽ちん」だと思いませんか？
本当は喜んでいないのに、喜んでいる振りをしたり、
本当は怒っているのに、平気な顔をしたりしている方が
ずっとストレスが溜まります。
ストレスが一杯溜まった状態が続けば、
いつしか本当に人に依存しなければ生きられないほど
弱くなってしまうと思うのです。

あるがままに本音で生きていれば、
自分がどういう人か自然に他人に伝わります。
そしてそんなあるがままの自分と一緒にいたいという人が
いつしか周りに集まるのです。
自分がありのままでいたいのであれば、
他人もあるがままの姿を受け入れるようになる必要があります。
どうしても好き嫌いの感情が邪魔をして
なかなか難しいのですが、冷静に客観的になる練習をします。
誰しも悪い面も良い面も持っています。

それでは、媚びずに誰かに好きになったもらったり、
誰かの力を借りたいと思ったときはどうすればよいでしょう。
そんな風に思うことは格好悪いことではありません。
誰かと愛を分かち合って生きていきたいと思うのは素敵ですし、
何かを達成する為に誰かの協力を必要とすることがあります。
そんな時は、
素直に気持ちを伝え、
相手の言うことによく注意して耳を傾け、
そして自分ができる事をやることです。
結果が上手くいかないこともあるかもしれません。
ですが、また失敗から何か学ぶ事ができるはずです。

媚びるのが嫌いと言って、とことん我を張ってしまう
鋼鉄のような女性をたまに見かけますが、
それもまた自分を必要以上に強くみせているか、
他人のあるがままの姿を受け入れずに否定しまくっているかの
どちらかだと思います。

媚びないカッコイイ女性は弱からず強からずなのです。