第180回
自然から教わるごくシンプルな法則

沖縄に行ってきました。
沖縄といっても本島ではなく、石垣、西表、竹富島の八重山諸島と
宮古島の島巡りです。
沖縄の何か人を癒してくれるかのような海、空、花、風、音楽、光、
生き物達、そして温かい人々に触れてきました。
たった４日間の短い旅ではありましたが、
体内時計がリセットされたかのような
ゆったりとして心地よい旅でした。

これまでの私は、南の島といえばハワイとかタヒチにばかり
目が向いておりましたが、
日本にこれほど美しい南の島々があるとは
全然分かっていなかったのでした。
ハワイはハワイの良さがあり、今も大好きですが、
沖縄の島々も大好きになりました。
「沖縄っていいところだよ」と
何人もの人から話を聞いてはいたのですが、
傲慢にも『だけどハワイの方が綺麗に違いないさ』と
勝手に思い込んでいたのでした。
まるで、美しいものや素敵なものは
自分の外側にあるとばかり思い込んで、
実際には自分の内側にそれを見つけようとしないかのように
もったいないことでした。

「こんなに美しい海を眺めて暮せるなんていいですね。」と
沖縄で生まれ育った人達に言いますと、
返ってくる言葉は少し意外でした。
「それがねえ、ここで暮していると何とも思わなくなるのですよ。
当たり前になっているからでしょうかね。」
なんとこんなに美しい海を何とも思わないのだそうです。
案外そんなものなのかもしれません。
どんなに美しいものでも毎日触れていると
感覚が麻痺してくるというか、
特別ではなく、日常になってしまうのです。
私達にも同じような事があるといえるのではないでしょうか。
例えば、自分のいい所というのは、
案外自分では気がついていないものではないでしょうか。
他人から見つけてもらったり、
褒めてもらったりすることで、
改めて気がついたりするものではないかと思います。　
生まれながら持っていたり、自然に身についていたりして、
自分では気がつきもしないいい所を誰でも必ず持っています。
自分では気がつかないけれど、ただいるというだけで、
誰かを喜ばせたり、感動させたり、癒したりするのです。
沖縄の人々は海や自然をとても大切にしています。
大切にする事も当たり前になっているようです。
ありのままを大切にするという事が
ごく自然におこなわれているということでしょうか。

ところで、ちょっといい体験をしました。
旅行第一日目、前日に忙しくて２時間足らずの睡眠不足で出発、
飛行機乗り継ぎによる疲れ、
冬の東京から初夏の沖縄への気候のいきなりの変化などで
身体が重く、ひどい頭痛に悩まされましたが、
やえやまやし（八重山諸島に群生する椰子）などの林に
足を踏み込んだ途端、そこはマイナスイオンの宝庫。　
呼吸をする度にスーッと頭痛が消えて
すっきりいい気持ちになったのです。
林を出てしばらくするとすぐに元にもどってしまいましたが、
それにしても自然の治癒力に驚きました。
自分の体調や生活のリズムを管理し、整えることは大切ですが、
自分の生活する環境を整えることは
とても大切ではないかと改めて思いました。
例えば部屋が汚い、日当たりが悪い、電磁気などに囲まれている、
植物も育たないような環境であれば、
身体や心に何かしらのストレスを与えていると考えられます。
それならば逆に環境を整える事で、
自然に身体や心が元気になるのではないでしょうか。
沖縄の島々の自然は、自分らしく素敵に幸せに生きるための
ごくシンプルな原則を優しく教えてくれました。

今回を持ちまして「美女になりたい」のコラムは終了いたします。
ご愛読頂きまして本当にありがとうございました。
また、応援して下さった皆様に心から感謝致します。
１８０回のコラムの中から何か一つでも
皆様の幸せアップにつながればいいなと願っております。

私は今後も、立ち止まったり、ウロウロしたり、寄り道したり、
突っ走ったり、スキップしたりしながら旅を続けてまいります。
その中でいい事を発見したら、
すかさず皆さんにお知らせしたいと思っています。　
またいつかそんな素敵な機会がやってくることを願いながら
パソコンを閉じることに致します。