石原新さんが歩む21世紀型日本人ビジネスマンへの道

第9回
休眠会社活用

ニナガワ先生の話によると、
先生の知人(日本人)が
台湾で事業を始めようとして設立した会社があるのだが、
わけあって今休眠状態になっているということでした。
そこで、もし先方がその会社の譲渡に了解してくれれば、
会社名・株主の名義変更だけで済むから、
うまくいけば1ヶ月以内に
営業ライセンスをもらえるかもしれない、ということでした。

我々は、ニナガワ先生の好意に感謝し、
ぜひ先方の了解をとりつけていただけるようお願いして、
事務所をあとにしました。

会社設立とならんでもう一つの大きな問題は、
新会社を運営していってくれる人材の確保でした。
第4回「条件面の疑問が次第に大きくなって・・・」
でお話したように、
センサーテック社が事業撤退を表明してから
すでに半年以上たっていたため、
センサーモジュール事業に関わっていた人たちは
既に他部門に移るか同社を離れてしまっていました。
つまり、
我々は一から人材集めをしなければならなかったのですが、
事業買収をする場合、
元の会社のキーマンを買収する側へ移動確保しておくことが
どんなに重要なことか、
今後我々はイヤというほど味あわされることになるのでした。

さて、当時そのことにまだ気づいていなかった我々は
一人の男性に会おうとしていました。
その男性、ビンセントは
センサーテック社台湾支社を辞めてフリーランスになっているが、
もとは当該センサーモジュール事業の
プロジェクトマネージャーをしていた、ということでした。

私とオグラ社長は、ホテルのロビーでビンセント氏を待ちました。


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