石原新さんが歩む21世紀型日本人ビジネスマンへの道

第12回
会社名の登録でも一苦労

出張を終え帰国の途に就こうとしていた我々に、
会計士のニナガワ先生から吉報が届きました。
我々が目をつけていた休眠会社について、
持ち主の日本人が譲渡に同意してくれたというのです。

センサーモジュールの事業を立ち上げるための頭金としては、
設備の購入代金や、
センサーテック台湾支社から引き継ぐ
在庫の買取代金が見込まれていました。
そこで、オグラ技研が
休眠会社の株式を丸ごと原価で買い取ったうえで増資するとともに、
会社名を変更することにしました。

会社名の登録にあたって、
中文のものは既にある会社との登記社名重複を避けるため、
5件ほど候補を申請する必要がありましたが、
英文の方は1件の申請で良いということでした。

その中文名ですが、株式会社の場合、
社名の後ろの方には「股フェン有限公司」という
識別のための文字をつけます。
外資系では、欧米系の会社の場合、
中文名はもともとの会社名の発音を真似た当て字にする場合が多く、
例えばGeneral Electricの場合は「奇異(ぢーいー)...」、
という中文名になります。
日本の会社の場合は漢字をそのまま使うことが多いようで、
例えば「台灣松下...」といった具合になります。
また、ハイテク系の会社では、
名前の後に「科技」という文字をつける場合が
多く見受けられました。

さて、私もオグラ社長から案を捻り出すよう下命を受けましたが、
会社の名前など考えたこともなかった私は
なかなか良い案がうかばず、
今度は発想の貧困さを指摘される結果となってしまいました。
結局、オグラ社長の考えた、「台湾小倉科技」という、
至極単純な名前を第一優先に、登録申請することにしました。

結果的には、他の候補はみんな類似した名前が既に使用されており、
めでたく「台湾小倉科技」で登録されることに相成りました。


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