服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第176回
ワイシャツを作ってみよう

ワイシャツをイージー・オーダーで作ったことがありますか。
もちろん本式のオーダー・メイドとはまた別のものですが、
値段の安さを考慮に入れるなら、
ひとつの選択法だと思います。

ことにフレッシュマンで、既製品ではどうも体型に合わない、
という場合にはおすすめでしょう。
ただしイージー・オーダーのスーツ同様、
生産システムは既製シャツのラインに近いものですから、
その点の理解は必要です。
つまり、出来ることと、出来ないことがはっきりとあります。

ワイシャツのイージー・オーダーの手順はこうです。
まず最初に生地を選びます。
ひとつひとつの生地に値段が書いてあって、
これがシャツの完成時の値段になります。
つまり生地によって値段が変わってくるわけです。

生地選びで注意することは、
コットン100%のものにすることです。
それも最初の一枚目は白無地をおすすめします。
もしも似たようなシャツで迷ったなら、
値段の高いほうを選ぶこと。
最初はシャツ生地の良し悪しなど分りにくいもので、
結局は価格を目安にするのが近道です。

着心地と趣味の良さでは
確実にコットン100%のほうが上です。
けれどもひとつだけ縮みやすいという欠点があります。
ことに首まわりは縮みやすい場所なので、
若干のゆとりを考えておくことです。

さて、生地が決ったところで採寸ということになります。
ここでひとつ賢い方法をおすすめしましょう。
今、自分の体型と好みとに
一番合っているワイシャツを持参することです。
もちろん大まかな採寸は必要ですが、
細部について何センチ何ミリという場合には、
具体的な見本を見せたほうが早いのです。

それからもうひとつ大切なこと。
たとえ休日の日であっても、
そのワイシャツに着るであろうビジネス・スーツを
着てゆくことをおすすめします。
シャツとの相性がよく分るからです。


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2003年3月18日(火)

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