服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第224回
会話ノートを作ってみよう

イタリア語を話せますか。
私はイタリア語はまったく分りません。
フランス語もスペイン語もさっぱりダメ。
なんとか日本語が理解できる程度。
だからこそ、外国語を巧みに操る人を見ると
羨ましいかぎりです。

仮にイタリアに旅行をする予定があるとして、
最低限のイタリア語を覚えておきたいと思うのは人情でしょう。
「こんにちは」、「おねがいします」、
「いくらですか?」、「ありがとう」、
「さようなら」・・・。
もちろんカタコトですが、
せめてこれくらいは口にできるようになりたいものです。
“ブォン・ジョルノ”、“ペル・フォヴォーレ”、
“クアント・コスタ?”、“グラッツェ”、
“アリヴェデルチ”・・・。
いや、実際に旅行をするかどうかは別として、
自分が興味を持っている国の言葉を
少しづつマスターするのは、
とても良いことではないでしょうか。
机上旅行が楽しいのはよく知られていることですが、
机上会話を楽しんでみようではありませんか。

たとえばイタリアを例にあげてみましょう。
辞書よりもむしろ、
簡単なイタリア語会話の本を一冊買いましょう。
あとは小さな手帳か単語ノートを用意します。

次に、机の上で空想旅行をしてみる。
空港に着いて、タクシーに乗る。
ホテルの名前と場所を告げる。
チェック・インした後、町に散歩に出てみる・・・。
このような自分の行動を想定してみて、
どうしても必要と思われるフレーズを
分りやすく自分の手帳に書き抜いてゆく。

「この近くでいいレストランを知っていますか?」。
“コノシェ・ウン・リストランテ・ヴォノ・クイ・ヴィチーノ?”。
「おすすめの料理は何ですか?」。
“コーサ・ミ・コンシーリア?”・・・。
まあ、ざっとそんな具合にです。

自分専用の会話ノート一冊が完成したら、
たぶん本当に旅をしたくなるでしょう。
また実際に旅をしてもより楽しさを味わえるでしょう。


←前回記事へ

2003年5月5日(月)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ