服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第503回
美しい香りと美しい私

エッセンシャル・オイルを使ったことがありますか。
私自身はこれまで少し簡単に考えていました。
でも、今後は積極的に活用しようと思いはじめています。
エッセンシャル・オイル。
これはもう説明の必要はないでしょう。
天然植物から採った精油。
もともとは薬用で、
古代エジプトのミイラづくりにも応用されたそうですから、
その歴史は古い。

一面、オーデコロンにも似ていますが、
良い香りを活用する点では、
もっとも直接的であるかも知れませんね。
とりあえず専門店に行って
好きな香りを捜してきました。
驚いたことは、
好きな匂いとそうでない匂いが、
実にはっきりと分れるのです。
よし、これはいいぞと思って買ったのが、ベルガモット。
10mlの小さな壜に入っていて、2,500円。
この香りは大きく分けて、
自律神経の調整に卓効があるそうです。
また、気分を明るくして、
怒りを静める働きもあるとのこと。

小壜なので、
ポケットにもバッグにも、
どこにだって入れておける。
で、密閉しているはずなのに、
手でもって鼻に近づけただけで、
はっきりと香りが感じられる。
こんな使い方なら、
ほとんど減らないんじゃないかなあ。
もちろん、フタを開けて
壜から直線嗅ぐ方法もあるでしょう。

あるいはマグカップにお湯を張り、
エッセンシャル・オイルを1、2適落とすのも、効果的。
狭い部屋ならたちまち芳香に包まれてしまいます。
温度を加えると香りが高められるのは、
自然のことでしょう。
あるいは水とオイルを混ぜて、
部屋のなかにスプレーする方法もあるようです。
無水エタノールで薄めて、
自分だけの香水をつくったり、
さまざまな使い方が考えられるでしょう。

ベルガモットの別名はスウィート・ライムで、
果物も一種なのだそうです。
そう言えばアール・グレイの香りづけも
ベルガモットですよね。
私自身は、ベルガモットはイタリア地名、
Bergamoではないかと想像しています。
それはともかくこれで怒りがなくなるのなら、
うれしいことではありませんか。


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