服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第534回
ランポ・メディティションとは

今、なにかキャンドルを使っていますか。
実は私が、意外にもキャンドル好きだということは、
前にもお話をした通りです。
夕食のとき、キャンドルだけで食事をすると、
まったく気分が変ります。
私の知人にもあるキャンドル好きがいます。
この人、もし可能なら、
レストランで食事するにも、
自分専用のキャンドルを用意するほど。
私はもちろん、そこまではしませんが。

たしかにキャンドルの光は
気分を変えてくれます。
ということはなにも食事のときだけとは
限らないわけです。
むかし江戸川乱歩は土蔵のなか、
ロウソクの光で推理小説を書いた、
という伝説があります。
少し怖いようでもありますが、
たしかに心が集中できるのかも知れません。

なにも乱歩を気取ろうというのではありませんが、
ひとり部屋のなかで、
キャンドルの光だけを見つめるのは、
精神統一に効果があります。
たとえばアイディアに詰ったようなとき、
このキャンドル・メディティションをやってみる。
じっとロウソクの炎を見る。
ほかに見るものはないのですから。
すると炎が実に不思議な動きをするのに気づきます。
炎の動きだけに気をとられて、
ほかのことはまったく考えない。
やがてそのうちに、
ふっと思いもよらなかった名案が浮かんできたりするのです。

もちろん好きなキャンドルを
好きなように使えば良いのです。
でも、最近、風変りなキャンドルを見つけましたので、
報告します。

「エバーギッシング」という名の、
香りのキャンドル。
透明グラスの中に入っていて、
花びらが美しいデザイン。
ただ火をつけるだけで、すぐに使えて、しかも安全です。
そしてこのキャンドルが変っているのは、
ワックス状ではなく、透明のゼリー状なのです。
火をつけると良い香りがして、
ロウが垂れることなく、炎がたちのぼるのです。
1個900円。
品川の「B.B.E.」(TEL:3443-4513)
というお店で見つけました。
さあ、今夜もランポ・メディティションですね。


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