服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第634回
ちょっとおしゃれなレッド・アイ

レッド・アイの意味をご存じですか。
“レッド・アイ”red eye は
文字通り「赤い目」ですが、
それ以外にもいくつかの意味があります。
たとえばむかしは「安ウイスキー」を指す俗語であったようです。
安ウイスキーを飲むと、酒が残る、
宿酔(ふつかよい)する、目が充血する。
そんな連想からの“レッド・アイ”なのでしょう。
この用法は1819年頃から使われているようです。

でもレッド・アイには
もうひとつの意味があります。
「ビールとトマトジュースを混ぜた飲物」のことです。
おそらくレッド・アイは
宿酔(ふつかよい)の意味で、
そんな時にこの一種のカクテルを飲むと、
すっきりと気分が良くなる、
ということなのでしょう。
どうもカクテル名としての“レッド・アイ”は
カナダからはじまった言い方のようです。
なにか詳しいことをご存じの方は教えて下さい。

レッド・アイの作り方はとても簡単です。
いや、作り方というのが恥かしいくらい。
好みのグラスにトマトジュースを半分位注ぐ。
つぎにその上からビールを注ぐ。
これでレッド・アイの完成。
もちろん私は宿酔用ではなく
休日の午後に愛用しています。
日陰のテラスなどでゆっくりと飲むのは、
実に気分が良い。
爽やかで、口当りが良く、
しかもほとんど酔わないのです。
色が美しく、緑の木陰とよく似合うでしょう。

さて、このレッド・アイですが
好みによってオリジナル・レシピを考えるのも、
楽しいものです。
ふつう半分半分の割合ですが、
1/3対2/3の割合にするのも
ひとつの方法でしょう。
トマトジュースを多くするか、
ビールを多くするか。
次にビールは何を運ぶか。
モルツにするかエビスにするか。
微妙に色が違ってきますから、慎重に選びましょう。
それから、トマトジュース。
トマトジュースもいいけれど、
野菜ジュースも悪くないぞ、
というむきもあるでしょう。

ちょっとノドが乾いた時の
おしゃれな飲物として、
レッド・アイの楽しみ方があることを
覚えておいて下さい。


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