服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第659回
おしゃれなお見舞いがしたい

最近、お見舞いに行ったことがありますか。
そうです、私は行って来ました。
友人がある手術をして
2週間ほど入院していると聞いたからです。
お見舞いというと、
誰でも花か果物かと、考えるでしょう。
でも、友人の関係者に訊ねてみると、
花も、食べるものもあまり歓迎されない、というのです。
これは困った。

そこで私は本を一冊差上げようと思ったのです。
さぞかし病室で退屈しているのでは、
と思ったからです。
でも、一冊の本というのは難しい。
手術のあとに
あまりややこしい本を読む気にはならないでしょうから。
さて、とりあえず私の出した結論は、「名言集」。
いろんな名言を一冊に集めた本がありますね。
実は私自身、むかしから好きなのです。
それに「名言集」なら、
いつでも、自由にひろい読みが出来て、
それほど疲れるということはありません。

本屋に行くと、数多くの「名言集」があって、
選ぶのに迷ってしまいます。
でも当然のことながら、
健康であるはずの私が読んでも、
胸に響く言葉が並んでいます。

☆快い眠りこそは、自然が人間にあたえてくれる
  なつかしい看護婦だ。(シェイクスピア)

☆幸福は満足せる人間に属す。(アリストテレス)

☆幸いなるひとは、希望によりて助けらる。(メナンドロス)

☆人生は人間が共同で利用するぶどう畑です。
  いっしょに栽培して、ともに収穫する。(ローラン)

☆成功の秘訣は目的を変更しないことである。
  (ディズレソー)

☆すぎ去りしことは、すぎ去りしことなれば、
  すぎ去りしこととして、そのままにせん。(ホメーロス)

ざっと斜め読みしただけですが
お見舞いに行くつもりが
すっかり私のほうが勇気づけられてしまいました。
また、本ばかりでなく、カセットやテープの、
音で読む本も出ているようです。


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