服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第811回
私だけのオリジナル珈琲

珈琲はどんな風に飲むのがお好きですか。
ごくふつうに、自宅で珈琲を飲む時の話です。
いや、むしろ珈琲の淹れ方、
といったほうが良いでしょう。

おそらく珈琲の淹れ方も
星の数ほどあるでしょう。
結局は飲む人の好みの問題ということになります。
でも私としては
手間と味わいとを天秤にかけて、
ドリップ式が妥当なところだろうと考えています。
もちろんドリップ式にも
様ざまな方法があるのですが。
私のドリップ式はこうです。

珈琲豆は200グラムづつ買います。
これを密封して、冷凍庫に入れておきます。
豆は電動ミルで細かく挽きます。
湯を沸かして、
金属製メッシュのドリップを使って、落とす。
つまり大いに手抜きなのですが、
私自身は毎日飲む珈琲としては、
充分、これで満足しています。
ついでながら、珈琲だけは自分で淹れます。
家人がいる場合には、
一緒に淹れて、一緒に飲みます。

さて、問題は実は珈琲の保存法にあります。
珈琲豆は比較的酸化しやすいからです。
私が200グラムづつ、密封するのも、そのせいです。
本当は100グラムが良いのでしょうが、
それでは買いに行くのが手間です。
これはもう珈琲屋に預けておく、
と考えたほうが利口でしょう。

この間、散歩の途中に
「コーヒー・ヒストリー」(TEL 5731-8161)
という専門店を見つけました。
豆だけでなく小道具もたくさん揃っていて、
見るだけでも楽しい店です。
この店の特徴は、マイ・ミクスチュアを
作ってくれるところにあります。
自分の好みに合わせて、
豆をブレンドしてくれ、
そのカルテを保存してくれるのです。
つまりいつでもオリジナル・ブレンドが買える。
よく煙草などで“マイ・ミクスチュア”と言って、
自分好みのブレンドを作らせたりしますが、
少し似ているでしょう。

どの豆をどの位混ぜるか、何種類まぜるか。
コーヒーを飲む楽しみが
またひとつふえそうです。


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