服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第833回
サンダルのおしゃれについて

ライオンは4本の脚(あし)で
身体を支えるのに対して、
人間は2本の脚で同じことをする。
4本に対する2本ですから、
それだけ多くの負担がかかってしまう。
これは不利な点かも知れません。
でも、2本の脚で立つようになったからこそ、
両手が自由に使えるようになった。
これは大いに有利な点です。
両手と、その10本の指を
巧みに使うようになったから、
頭の動きも良くなったのではないでしょうか。

夏には足が蒸れることがあります。
もちろん個人差もあるでしょうが。
これは足の側からみれば、
「苦しいよう」と悲鳴をあげているのです。
涙を流して泣いているのです。
当然、持主としては
なにか対策を考えるべきでしょう。

古代ローマの男たちも
一種のサンダルであった
“カルケウス”calceus を履いたとのことです。
おそらく靴の歴史よりも
サンダルの歴史のほうが
古いのではないでしょうか。

ひと口にサンダルといっても
数多くの種類があります。
私はデザインより前に、
足首にストラップをかけたスタイルで、
よりフィット感の高いものをおすすめします。
そしてもうひとつ大切なことは、
レザー・ソール(革底)であること。
合成ゴムなどに較べて、
はるかに通気性が高いからです。

サンダルの色は
ブラウン、ブラック、ホワイト・・・
と自由に選べるでしょう。
が、この時にソックスの色と
サンダルの色とを揃えるのもひとつの方法です。
黒のサンダルに黒のソックスというのも、
悪くないものです。
そしてこの靴下ですが、
1日1足と決めたものでもありません。
時と場合によっては
替えの靴下を用意しておけば良いのです。
足が辛そうになってきたら、
新しいソックスに履き替えるわけです。
たった2本しかない身内なのですから、
せいぜい可愛がってやろうではありませんか。


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