服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第899回
サマー・スェーターは夏専用ではありません

クルーネック・スェーターはお好きですか。
クルーネックは要するに丸首のことで、
もっとも基本的な襟型のひとつでしょう。
私は夏の間、
白いクルーネックのサマー・スェーターを
よく着ていました。
正直に言って、とても扱いやすかったからです。

それは昔に買って、
買ったことさえ忘れていた白い、
半袖のサマー・スェーター。
素材はと見ると、アクリルと麻と表示されています。
着てみると薄手で、風通し良く、
汗をかいても肩にまとわりつかない。
もちろん夏のことで、色は白、
汗をかけば汚れもする。
で、ものは試しと洗濯機で洗ってみたのです。
厚手のプラスチックのハンガーに
掛けて吊るしておくと、
ものの2、3時間で乾いてしまう。
ほとんどシワにもならない。
それで毎日のように着ては洗い、
洗っては着るということを
繰返していたわけです。

さて、そこでサマー・スェーターについて。
サマー・スェーターとは何か。
真面目に考えはじめると
難しい問題であるかも知れません。
私は「ウールや獣毛以外で編んだもの」と
広く解釈しています。
たとえばコットンやリネン、
シルクなどを素材としたニット・ウェア。
こんなふうに考えると、
なにも夏専用のものではないのです。
むしろ真冬以外の季節であれば、
実に扱いやすいおしゃれ着となってくれるでしょう。

シワになりにくいので、
小旅行の際にも便利です。
ちょっとした体温調整にも役立ってくれる。
ジャケットなどに較べて、脱ぎ着が楽。
そして脱いだ後にもほとんど邪魔にならない。
さらには汚れたなら、比較的簡単に洗濯できる。
強いて言うなら、
洗うよりも干すほうが難しいかも知れません。

天然繊維の場合、
理想としてはスノコなどの上に水平に拡げる。
これなら伸びたり、
変形したりする心配がないからです。
逆に濡れた状態で好みのシルエットを作っておけば、
ある程度その形を保ってくれることもあります。
いずれにしてももっと広く、
サマー・スェーターを愉しみたいものです。


←前回記事へ 2005年9月1日(木) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ