服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第979回
絶対雪に勝つ靴

今回は、日ごろご愛読下さっている読者の
杉風様から
質問メールをいただきましたので
そのご回答を掲載させていただきます。


■ 杉風様にいただいたメール

件名:北国の冬の靴について。

出石 様

はじめまして。
いつも楽しく拝見させて頂いております。
いきなりの質問で不躾ではありますが、
標題の件について。

私の暮らす土地は、
12月ともなると外は一面雪景色、
気温は零下を上回ることも少ない北の果てです。
道という道は4月の半ばくらいまでは雪も消えません。

私は靴好きで、雪のない季節は
いろいろな靴を履いて楽しんでいるのですが、
さすがに雪が積もった道や雪解けのぬかるんだ道を、
レザーソールの革靴などで歩く勇気はありません。

こちらは冬場はどうしても実用性重視ということで、
あまりデザインの洗練された靴が少なく、
同僚はスーツに平気で長靴を履いて通勤したりしています。

こちらで暮らす以上
実用性という点は無視できない問題なのですが、
それでも私としては
ちょっとでも素敵な靴があったらなぁと思っているんです。

何か、雪国の冬でも通用する、
頑丈で素敵な靴をご存知でしたら、
是非教えてください。

杉風


■出石さんからのA(答え)

ご丁寧にもお便りを下さり、
ありがとうございます。
また日頃からお目通し下さっていることにも、
重ねて御礼を申上げます。

ご存じかどうか
私は生まれは四国、高松で、
比較的温暖な場所です。
冬になってもそれほど雪が降るわけではありません。
その意味では雪との上手なつき合い方については
むしろ杉風様に教えて頂く立場でしょう。

たしかにいくらなれていても、
雪道を歩くのは難しいものです。
ことに凍結した道は歩きにくいというより、危険です。
滑って、転ぶからです。―
こんなことも私よりもずっと
杉風様のほうが詳しいはずでしょう。

さて、私の狭い経験からお答えできることは、
L.L.Bean の
メイン・ハンティング・シューズ
ひとつの候補ではないかと思います。
メイン・ハンティング・シューズは有名ですから、
多分ご存じでしょう。
アウトドア専門店のL.L.Bean の
代表的な商品でもあります。

1912年、狩猟家でもあった
レオン・レオンウッド・ビーン
(1872〜1967年)が創業したので、
その名前があります。
メイン州には数多くの猟場があったとのことで、
狩猟に最適の靴として考案されたものです。
メイン・ハンティング・シューズとは言いますが、
実際に履口の深いブーツ形式も数多くあります。

メイン・ハンティング・シューズを
おすすめする理由は、
第1に水(雪も)が入らない構造になっているからです。
第2に底がチェーン・ソールになっていて、
滑りにくい点が挙げられます。

ただしひとつ問題が残るのは、保温性。
ですから、最初にひとまわり大きいサイズを買って、
インソール(下敷き)をしっかりと入れて、
保温性に富んだ
厚手の靴下を履くことをおすすめします。
これならほぼ完璧な足もとになりますし、
もちろんビジネス・スーツにだって
合わせることが出来ます。
通信販売なども可能ですから、
一度試してみて下さい。
それではお風邪を引きませんよう、
ご活躍お祈りします。


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