中国って、本当のところどうなの?

第177回
花見に焦がれる中国人

実は、中国の北京でも日本人にとってお馴染みの
花見ができる場所があります。

北京市中心部の西に位置する
玉淵潭(Yuyuantan)公園がそれです。

先日、清華大学の中国人学生が
中国人学生20人・日本人留学生20人の
合同でのお花見を企画・実行してくれました。

玉淵潭公園はテレビ塔のすぐ近くに位置します。

春風が強い北京では、花見のできる期間は短く
開花から数日、長くても1週間程度とのことです。

肝心の桜ですが、日本の桜と比べると
まだ木が若く、情緒の面ではどうしても
見劣りがしてしまいます。

それでも、あと10年・20年もすれば
次第に桜としての風格をつけていくのでしょう。

「テレビや映画で観たけど、日本の桜はすごいよね。
 いつかあんなの観てみたいなァ」

中国人の学生たちは日本での花見に
憧れているようです。

今回、国際交流サークルや留学生事務室の協力もあり
清華のキャンパスから往復バス、お弁当+飲み物、
公園の入園料など全て込みで20元という破格でした。

日本で花見といえば、
桜の木の下に御座を敷いて宴会をする光景が目に付きますが、
多くの一般の中国人は、ただ桜の写真を撮ったり
木の傍を通過するだけのようです。

清華大学の日中合同のお花見は、
日本式に公園の湖畔の桜の傍で御座を敷き、
お弁当を食べ、少しお酒も飲み、歌い、
日中の文化に関して話をしたりと
友人としての絆を強めるにはとても良い会になりました。

玉淵潭公園の欠点を一つあげると、
トイレの数が少なく、
また殺人的に汚いということぐらいです。
(かなり致命的ですが)

若い頃からお互いに偏見なく遊び接していれば、
今日のような人為的に作られた
ギクシャクした日中関係はなかったでしょう。

日中相互に言えることですが、
国内で流される情報・教育だけを鵜呑みにするのではなく、
個人としてバランスよく他者を受け入れていきたいものですね。

今回の花見を企画・実行してくれた清華の中国人学生たちは、
いずれ社会にでても活躍していくことでしょう。


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2006年5月12日(金)

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