虎ノ門漢方堂店主・城戸克治さんの
やさしい漢方の話

第27回
すぐわかる、三大成人病の早期発見法

もし、あなたの舌の色が青紫色とか暗い紅色をしていて、
さらに、しみのようなものが見られたり、
舌の裏側の静脈が怒張していたりしたら、
それは、かなり血の流れが悪くなっているということを
示す注意信号です。(舌苔は白く薄い)
・・・中医学的にいえば、「血(おけつ)」という状態です。

こんなときは、
月経痛がひどい・月経に塊まりが混じる・
目の下に隈ができやすい・顔色がどす黒いなどの
血液の流れが悪くなって起こる症状が出てきます。
痛みの場合では、
同じ部分が刺すように痛むなどの特徴があります。
また、脳梗塞や心筋梗塞・狭心症などの心疾患、
ガンなどの三大成人病といわれる病気にも
気をつける必要があるでしょう。

こんな場合、漢方薬では
丹参(たんじん・・・サルビアの仲間の植物)や
田七人参(でんしちにんじん)などの血液の粘度を下げたり、
血栓の形成を防いだり、血栓を溶かしたりする作用を持つ
生薬の含まれているものをよく使います。

食べ物でいえば、
さんまやいわしなどの背の青い魚、
酢のものなどがおすすめです。
また、塩分の多いもの・油っこいものは
血液の粘りを増しますから、
取り過ぎには気をつけましょう。

※動物性の脂肪は悪くて
魚の油はなぜ体に良いのかは、
人間の体温と同じ温度では、
前者は固形の状態であるが
後者は液体の状態であると説明されたりします。
つまり、体内に吸収されて血液中に入っても、
液状だから血液の流れを邪魔しないという意味です。

また、スポーツをしている時やお風呂の前後、
トイレの後などには水分の補給をして、
血液の粘度が上がらないようにしましょう。
適度な水分の補給は、ある意味ではどんな薬よりも
「血液をサラサラにする」のに効果があります。
しかも、安全でお金もかかりません。


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