虎ノ門漢方堂店主・城戸克治さんの
やさしい漢方の話

第76回
要注意!発熱3つのポイントとは(問診2)

問診の中で大切なことは、
寒熱・汗・痛み・耳・目・睡眠・食欲・大便や尿などの
現在の様子をいろいろと把握することです。

カゼの場合でも
発熱や悪寒がどうであるかを聞くことで
病気がどの程度進んでいるかが分かります。
例えば、
発熱と悪寒がともにある場合は、
病気は身体の表面の部分にあり
まだそれほどひどい状態でないと判断します。
発熱か悪寒のどちらかだけがある場合は、
病気が身体の奥のほうに入ってきていると考え
気をつけなければならない状態であると判断します。
発熱と悪寒が交互に現れる場合は、
その中間の状態にあるというふうに判断します。

また、長期間続いている
原因不明の微熱の場合でも、
中医学的に考えることによって
その原因を見つけることができます。

「夏季発熱」
暑い時期に続く微熱で、子供に多く見られます。
原因は、気陰不足という
いわば気力と体液の不足で、のどの渇き・
汗をあまりかかない・多尿などの症状が現れます。

「気虚発熱」
長期間続く微熱で
肉体疲労時に悪化するものは、
脾気虚といういわば胃腸の弱りからくる
気力不足が原因と考えられ、
疲労倦怠・食欲減退・無気力などの症状があります。

「陰虚発熱」
午後や夜になると出てくる微熱で、
手のひらや足の裏がほてったりします。
原因は陰虚と呼ばれる
いわゆる体液の不足からくるものとされ、
寝汗が出たり・口やのどが乾燥する・
頬骨のあたりが赤くなるなどの症状が出たりします。


←前回記事へ 2003年7月22日(火) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ