虎ノ門漢方堂店主・城戸克治さんの
やさしい漢方の話

第104回
肝機能を回復させる体操?

漢方薬が効く理由として、
それ自体に含まれる成分が
例えばビタミンやミネラルのように
人体に必要なものであったりする場合や、
漢方薬が身体のどこかの部分を刺激して
そこの働きを活発にする場合などがあります。

鍼灸などでは、
「ツボ」と呼ばれる小さな部分を
針やお灸で刺激して
それに対応する内臓や
器官などを活性化させて治療しています。
どの部分を刺激すればよいのかは、
長い経験の積み重ねで
かなりのことが分かっています。

また、ひとの身体には、
こっちをよくすればあっちもよくなったり
その逆の場合になったりもする
双方向性の部分もあります。
ですから、
肝がよくなれば
目や爪の具合いがよくなるのであれば、
逆に目や爪の状態をよくしてやれば
肝の働きもよくなるという見方もできます。

ということは、
場合によっては
漢方薬や鍼灸などに頼らなくても、
目玉をくるくる回す運動や
目の回りや爪の部分をマッサージすることでも、
肝をよくできる可能性が考えられます。
特に、中国の小学校などで
子供たちがよくやっている
「中国式の目の体操」などは、
何だかすごく効くような気がしますが。


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