虎ノ門漢方堂店主・城戸克治さんの
やさしい漢方の話

第185回
「にがり」で、意識不明の重体に!

神奈川県の女性(56)が今月26日に
「苦汁(にがり)」の原液を誤って与えられ、
意識不明の重体となっている
というニュースを昨日知りました。

この女性は、便秘のため
昨年12月頃から
民間療法で効果のあるという「にがり」を
2.5%に薄めた液を
200cc与えられていたという話ですが、
26日は職員に
冷蔵庫内の「にがり」と書かれたペットボトルの液体を
そのままの状態で与えられ、
約40分後にグッタリして
顔色も悪くなったため、
救急車で病院に搬送されたそうです。

報道された内容だけでは
ペットボトルの液体が
本当に「にがり」だったのかどうかは分かりませんし、
毒物を混ぜられた可能性も否定は出来ませんが、
毒物ではなく本当に「にがり」だったとしても
今回の事故は当然起こりえる話です。

このコラムでも以前に
「にがり」の危険性について書きましたが、
それ以外の健康食品でも
取り扱いに注意しなければならないものは
非常にたくさん存在しています。

落ち着いてよく考えてみると、
健康食品でよく効くというものには
何か薬品のようなものを
合法的、または非合法的に
加えてあるケースも考えられますし、
また、効果があるというデータ自体が
ねつ造されている可能性も捨て切れません。

現在、アガリクスやメシマコブなどが
「ガンによく効く」と盛んに宣伝されていますが、
その国立研究所によるデータが
販売メーカーによって
勝手にねつ造されたものであるということは
薬局の間では非常に有名な話です。

※現在、アガリクスの販売業者らに対して、
  全国の被害者たちによる
  集団訴訟が起こされているという事実もあります。


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