虎ノ門漢方堂店主・城戸克治さんの
やさしい漢方の話

第283回
地震で、お風呂に入れない場合には・・・

寒くなって汗をかきにくくなると、
余分な水分や
汗と一緒に排出されるべき老廃物が
体内に蓄積され、
血行状態が悪くなって、
むくみ、だるさ、頭痛、肩こりなどの
症状を引き起こします。

また寒い時期は、
コーヒーや緑茶、ドリンクなど
カフェインを多く含む飲み物にも
注意が必要になってきます。
なぜなら、カフェインは
心臓のポンプ機能を亢進し、
血流を増加させて
血液の循環障害を改善しますが、
同時に末梢血管や
内臓の血管を収縮させる
作用も持っているため、
飲みすぎると逆に
身体全体の血行を悪くしてしまう
ことがよくあるからです。

血行が悪化すると
免疫力がだんだん落ちてくるのは、
免疫細胞は血流に乗って
身体の隅々にまで運ばれているためです。
つまり、血液の循環を高めることは、
免疫力を強化することにも繋がります。

血液の循環を高める
一番手っ取り早く効果的な方法は、
お風呂にじっくりと浸かることですが、
今回の中越地震のように
お風呂に入ることができない場合や
心臓が弱っている方の場合には、
「足湯」という下半身を重点的に温める方法で
全身の血行促進を図ることもできます。

【漢方の知恵】その3 「足湯」
バケツに少し熱め(42度ぐらい)のお湯を張り、
ひざから下を10〜20分ほど浸ける。
これだけでもけっこう
全身がポカポカとよく温まるが、
少量の塩を入れるとさらに効果的。

【漢方の知恵】その4
へその真上、親指の幅分だけ
上がったところが水分(すいぶん)のツボで、
大腸の働きを整え、体内の水分を調整して
下痢やむくみを解消する効果があります。
※デリケートな場所なので、ゆっくり指圧すること。


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