虎ノ門漢方堂店主・城戸克治さんの
やさしい漢方の話

第298回
アメリカ人にバカ受け? 日本のお土産No.1

先日発行されたアメリカの医師会誌によると、
米国に移住してきた外国人が
同国に長期間滞在すればするほど、
肥満の傾向が強まるという
研究の結果が明らかになったそうです。

例えば、米国に来て1年未満の場合では、
肥満と分類される
外国人の割り合いは約8%ほどにすぎないのに、
15年以上住んでいる
外国人の肥満率は19%にも及び、
世界一の肥満大国、米国生まれの
住民の肥満率22%と比べても
遜色ないようになってくるということです。

しかし、日本人の感覚からすれば
アメリカに15年も滞在しなくても
2〜3年で十分に肥満になるような気がします。
事実、弟たち夫婦の場合では、
2年ほどの短期間で
二人合わせて20キロも体重が増加しました。

よく考えてみればわかることですが、
アメリカ人のような
高カロリーの食生活を毎日続けていれば
逆に太らないほうがおかしいわけです。
現に、マクドナルドのドリンクや
フライドポテトの場合でも、
日本のものと比べて
2倍以上も分量が多いという話ですし、
アメリカ人の観光客が
「コカコーラのミニ缶(160ml)」を見て
非常に驚き、喜んで
お土産に買って帰るという噂も聞いています。

今まで、アメリカに移住してきた外国人は、
米国人に比べて喫煙者の割り合いや
薬物使用の経験が少ないなど、
健康的な生活をしているため、
肥満者の割り合いも低いと考えられてきましたが、
それは誤りで、アメリカ人の食生活に
肥満の原因がやはりあったということでしょうね。


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