虎ノ門漢方堂店主・城戸克治さんの
やさしい漢方の話

第320回
骨密度の減少を防ぐ、Q先生の大好物とは?

還暦を大きく越えても
なお、一向に衰えをみせない
Q先生ですが、
年に数十回も飛行機に乗るということは、
宇宙飛行士と同様に
重力低下による骨密度の減少を
知らないうちに招いている可能性があります。

「大陸へ行っている時は毎日マッサージをして、
 日本にいる時はマッサージをしないため、
 日本にいる時は腰が痛くて、
 中国に行ったら痛みが軽くなる
 という生活を繰り返しています。」
といった話を先日、
コラムでされておられましたが
それはひょっとしたら、
骨密度の減少による影響が
多少出てきている証拠なのかも知れません。

こうした場合、西洋医学では、
エストロゲンや活性型ビタミンD3、
ビタミンKなどを処方して
骨密度の改善を図りますが、
中医学では、補腎といって
五臓六腑の腎を強化する方法を採ります。

漢方薬で言えば、杞菊地黄丸や
八味地黄丸(八味丸)、瓊玉膏などの
地黄という生薬を多く配合してあるもの。
食べ物で言えば、アワビ、ナマコ、牡蠣、
海藻、自然薯、えび、カニなどの食材を使います。

確か、Q先生は海苔が大好物で
毎日欠かさず食べておられる、
といった話を以前に耳にしたことがあるのですが、
海苔もまた、補腎効果の非常に高い食べ物です。
先生が意識的にそれを実践なさっているのか
どうかは分かりませんが、
海苔が先生の骨密度の減少を防ぐのに
一役買っているのは、
まず間違いのないことだと思います。

※中医学では一般に、色の黒い食材は
  補腎の働きがあるというふうに考えられています。


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