虎ノ門漢方堂店主・城戸克治さんの
やさしい漢方の話

第333回
花粉症の特効薬

現在、スギ花粉が
飛散のピークを迎えつつあるようです。
今年は花粉の量が
去年の30倍以上ということで、
世間を非常に騒がしておりますが、
花粉症は地球の温暖化がすすめば
さらに増加してくる性質のものですから、
今回運良く、花粉症と無縁の人でも
先々、安心することはできません。

花粉症とは、
体内に入り込んだ異物から
身体を防御しようとする
一種の生体反応で、
免疫細胞がIgEと呼ばれる抗体を作り出して
身体から花粉を追い出そうと働きます。
そのため、くしゃみや鼻水、
涙目などの症状が引き起こされます。

現代医学では、花粉症は
アレルギー性鼻炎とも呼ばれるように
炎症性の疾患の一部と考えられていますが、
漢方では“水毒”の一種と捉えられています。
そのため、花粉症の治療には、
水分代謝を促す働きのある漢方薬が
使用されることが多いものです。

前回、ビールの効用を話しましたが、
水分代謝を促す働きのある漢方薬を
効かせるコツは、
ビール、果物、アイスクリームなど、
水分や糖分を多く含む
冷たい物の取りすぎに注意することです。

私のところには
“花粉症の特効薬”がありますが、
ビール、果物、アイスクリームを
控えない人には
全然、効果がありません。


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