虎ノ門漢方堂店主・城戸克治さんの
やさしい漢方の話

第342回
花粉症対策は、まず腹八分目から

花粉症の症状を悪化させないために、
日頃の食生活にも
十分に気を配る必要があります。
例えば、蛋白質を多く含む食品や
アルコール・タバコなどの嗜好品は
花粉症を悪化させるといわれていますが、
それにはある程度の納得できる理由が存在します。

まず、肉や玉子、魚などの
タンパク質を多く含む食品を
一度にたくさん食べ過ぎた場合、
タンパク質を分解する
消化酵素の分泌が追いつかず、
アミノ酸の形にまで
完全に分解することができずに
腸から吸収されてしまう可能性があります。

なぜ、分解が不十分な状態で
身体に吸収されると
花粉症によくないのかといいますと、
免疫の仕組みが
それらを異物とみなして
抗体の量を増やしてしまうからです。
当然、抗体の量が増えれば
アレルギー反応は過敏になって、
花粉症が悪化することが十分に予想されます。

また、アルコールの取り過ぎは、
鼻粘膜の毛細血管を拡げて
鼻づまりの状態を起こりやすくしますし、
タバコの煙は
目や鼻の粘膜を直接的に刺激して、
花粉症の症状そのものを悪化させるのは明らか。
今年は花粉症の当たり年ということですが、
自分だけでなく、周囲の人のためにも
ぜひ禁煙を心がけたいものです。

※花粉症の被害を軽減するために
  空気清浄機の設置が流行しているようですが、
  花粉症の症状が表われるのは
  主に目や鼻の部分ということを考えれば、
  置き場所は顔の高さが一番効果的なのでは?


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