失敗を栄養として
私は自分を実際家だと思っているし、思ったことは必ず自分で実行に移すように自分に習憤づけている。その結果、うまくいったものは、それなりの果実を私にもたらしたが、もちろん、うまくいったことばかりではない。成功したことと失敗したこととどちらが多いか指折り勘定してみたら、失敗したことのほうがずっと多いように思う。しかし、この点についても、人は失敗したところを見ようとせず成功したところだけを見るので、「この人が失敗するはずがない」「何もかも狙いどおりにうまくいっているに違いない」と簡単に思い込んでしまったりする。
あるとき、TBSの"ビッグマン"という番組に出演を要請されたことがあった。成功者の話では手に合わないといって何度も断ったが、いや、成功者の話じゃない、忙しいスケジュールをうまくこなしている人の一日を追跡するだけですからと食い下がられて、とうとう承知させられたことがあった。朝起きて食事をはじめるところからスタートして、他人の財務の相談にのったり、次々と訪ねてくる人たちと会ったり、講演に出かけたり、ちょうどその夜は友人の一人が肉筆浮世絵のコレクションを展示するための美術館を開設したので、そのオープニングに駆けつけたりする光景をカメラが追いまわった。私は『求美』という美術雑誌を経営したこともあり、美術界の人たちともいくらかつながりがある。その日の浮世絵美術館オープニングについては生みの親の一人でもあったので、披露宴に出席すると、すぐにスピーチをやらされた。
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