失敗の中にノウハウあり
日米貿易摩擦の行方

日本人のこれからの最大関心事は日米間の貿易摩擦をどう解決するかということにあると私は見ている。年々、日本の出超が拡大し、一年に五百億ドルにも達するようになればアメリカがいつまでも平気でおられるわけがない。入超になる側にしてみれば、入超になった分だけ代金を支払わなければならず、もしそれができなければ、借金になった分に対して金利を支払っていかなければならない。仮に一〇%の高金利が続けば、アメリカは年間に五十億ドルずつ、八%に下がっても、年間に四十億ドルずつ未来永劫にわたって金利を支払い続けなければならないのである。
もちろん、円高誘導に成功して貿易のバランスがうまくとれるようになれば、緊張感はいくらかでも緩和される。しかし、昭和六十年秋以来、二五%にも及ぶ大幅な円高になったが、恐らく円高がこのまま続いても貿易上のアンバランスはほとんど改善される見込みはないであろう。
あと十か月か、一年もたてば、すぐにも明らかになることだが、円高になっても、日本の対米輸出メーカーたちは、さらに一段とコスト・ダウンに努力して円高になった分を帳消しにしようとするだろう。現実の問題として多少の出血輸出になっても、輸出分の操業を短縮してしまえば、もっとコスト・アップになって国内向けも赤字になってしまうからである。

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