イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第8回
スタートとゴール

何事にもスタートがあればゴールがあります。
国の経済も発展し始めたら
発展し終わるまでは経済活動は止まりません。
経済活動が止まるということは、
ゴールに向かい走っている途中で転び、
石に頭をぶつけ大怪我をするか、死んでしまうと同じで、
人間息をはいて吸おうとしてそこで止まったら
やはり死に近づくというくらいに恐ろしいことです。

ですから、中国の経済を注意深く見て行かなければいけませんが、
これは中国だけではなく、日本でもアメリカでも同じで、
ひいては世界経済の流れを
注意深く見ていかなければいけないということでもあります。
その事実を直視し、投資できるかどうかを
判断しなければいけません。
私もそうですが、時には事実ではなく
思い込みが先にたつことがあります。
美人を見てきれいな人だと思いますが、
性格までよいとは限りません。
人間誰しも長所、短所がありますから
そこを理解しなければいけません。

例えば、中国の銀行の不良債権の多さだけを見て
中国投資はダメだ、と判断する前に、
その不良債権問題をどう処理していこうとしているのか、
解決の糸口は、そのメドはいつごろか、
経済に影響がでるとしたらどの方面で、
経済成長との関係は?等、多方面から考えたあとに
投資するかしないかを判断して行かなければ行けません。
私は中国の不良債権問題は今後時間はかかるでしょうが、
解決していけると思っています。
中国もそのことはよくわかっており
今後いろいろな手をうってくるでしょう。
投資家はその手段を見ながら、
適時判断して行くのがベストだと思います。
もともと問題がない国などどこにもないと思いますし、
もしない国があったとしてもいずれでてきます。
むしろ、これからも思ってもみない問題が
次々とでてくると思っていたほうが正しいと思います。
大事なのはその問題をどう対処していこうとしているのか、と
その結果です。

中国は経済発展というスタートをきって
まだ少ししか進んでいません。
今は走り具合が順調かどうかを判断しながら
投資をおこなえる時期だと私は思っています。
ゴールに着くのが50年後だったとしたら
その頃まで生きているかどうかはわかりませんが、
それくらい長い投資スパンを考えながら
見ていく必要があると思います。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


←前回記事へ 2003年6月18日(水) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ