イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第71回
TPVテクノロジーの戦略

コスト競争力や迅速な市場対応力を武器に
年間総販売台数は28%増の1,230万台でした。
市場占有率は9%から13%に上昇し、
世界第2位に、業界のリーダー的地位を確立しています。
2001年の売上と純利益はともに30%増で
過去5年間純利益の年平均成長率は44%です。

収益柱に成長したLCDモニター部門は販売堅調で、
年間生産目標は前年より1.5倍増の250万台と、
市場占有率も6%から8%に上昇すると見られます。
2,000万米$を拠出して
地理的には大口ユーザーに近い上海で、
2004年までに年産100万台の
LCDモニター生産ラインを2〜3本建設する予定です。

最近の最近の動向としては、
今年の8月に入りTPVテクノロジー社の大株主が保有株譲渡し、
創業者の潘方仁氏が1株2.95HKドルで
TPVテクノロジー3億5600万株(26.36%)を
京東方科技集団(コード:200725)に譲渡すると発表しました。
これにより、フィールズ・パシフィックは
出資比率がこれまでの42.34%から15.98%に低下しました。
一方、ディスプレイ事業の京東方科技集団が
筆頭株主となったのです。

私が同社を訪れて目を引いたのが
42インチのプラズマデスプレイで
販売価格が35,000元だということでした。
(日本円で約50万円です。)
これは中国国内の価格です。
これを中国人は買っていくのですから、
いかに富裕層が多くでてきているのかがわかります。
年間生産台数は6万台です。

ここまでを見てみると右肩上がりに売上げが伸びていますが、
では同社に不安材料はないのか、というとあります。
それはライバル記号の清算によって低価格戦争におちいり、
売上げは伸びても利益につながっていかない、
ということになっていく可能性があることです。

同社もそれを巫女押して新商品を次々と投入していき、
利益率の低下を防ごうとしています。


**TPVテクノロジーに投資はできるのか?**

・同社は今後も成長していくでしょう。
ですが、同社の企業動向をいつも追っていないと、
何処でどう企業の利益率が変化していくかわかりません。
投資を考えるにしても2〜3年程度を考えてするべきです。
一般の投資家にはリスクがあります。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


←前回記事へ 2003年9月15日(月) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ