イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第78回
オーシャングランドの企業概要

1.アルミ押し出し成型のアルミ事業部門は

・1993年に広東省、南海で設立し、
 9つの押し出し成型ラインを有し、設備能力は4.5万トンです。
・アルミ合金インゴットの製造能力は2.5万トン、
・アルミ溶解能力は年間6万トン、
 ほかに自動車エンジン、自動車用ホイール用など自動車向けに
 12,000トン、(主に輸出用)。
 また、同社はトヨタ自動車向けにも
 自動車タイヤ用の合金インゴットを輸出しています。
 1999年〜2002年までの5年間の売上げの伸びは
 年率17%で推移しています。
 押し出し品の粗利益率は20数%と安定しています。
 合金の粗利益率は8%程度です。
 
*アルミ押し出し品市場
・71%、中国本土
 24%、欧州、米国
 5%、その他、香港等、

*業界見通しと2003年の展望
・欧米向の輸出拡大、
・均一溶融炉の設置、
・内需は中国のWTO加盟で拡大期待、
 今後の北京オリンピック、中国西北部開発プロジェクトが
 伸びを支援。

2.電気メッキ薬の製造
・主力は金塩化物とパラジウム塩化物で、
 売上げの90%を占めます。
・ここ3年間の売上げの伸びは60%以上。

3、ステンレス鋼、製造

*ステンレス事業部門
・熱延ステンレスコイル、および、
 低カーボンスチールコイルを製造。
・現在の従業員数は300名
・四川省に広さ11万平方メートルの生産設備を設置

*販売と製品
・主な顧客は中国国内のステンレス鋼メーカーや
 ステンレス加工所
・2001年の売上げ、6億700万ドル
 2002年の売上げ、6億6880万ドル
 110%の増加
・粗利益率は21%で安定

*今後の展望
・中国のステンレス消費量は米国、日本を抜き世界最大、
 2001年の消費量は250万トン。
 過去10年間の年率の伸びは17%のペースで伸びている。
・中国のロールスチール完成品の生産量は過去10年間に
 年率18%の成長を遂げている。
・中国におけるステンレス鋼の将来は約束されている

財務内容(100万香港ドル)
  2001年 2002年 増減率
総資産 1.228 1.796 46%
手持ち現金 318 411 29%
潤流動性資産 335 504 50%
自己資本 779 956 23%

業績概要(100万香港ドル)
  2001年 2002年 増減率
売上高 1.017 1.424 40%
粗利益 173 221 28%
純利益 113.4 104.4 -8%
 (2003年以降は増益に転じる見通し)


同社は、危険分散化の企業戦略は現在成果をあげています。
今後は専門的な技術力を持った
産業コングロマリットとしての地位を確立することを目的とし、
そのためにもいまの3つの事業を中核ビジネスとし、
設備の一段の拡張、技術力の開発、
高付加価値サービスの充実、を行っていきます。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
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個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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