イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第100回
投資できる国、できない国 【1】
・国の平均気温

世界にはいろいろの国があるとともに
考え方も宗教も違いますが
その他にもその国の平均気温ということが
国の発展と関係してくる場合が大きいこともあると思っています。
私も時々インドネシアやタイに行ったりしますが、
季節によっては行動が緩慢になってきます。
特にタイなどに行った時など12月や1月あたりで
日中の温度が30度を超えていきますが
タイでは1年の中で一番涼しい時期です。
タイ人の中には寒い、寒いといって
この時期セーターを着ている人もいます。
逆に4月には40度を超えていくので
日本人ならたまらない暑さです。
タイ人もやはり暑く感じていますので、
暑さに対しては同じようです。

ですが、やはり40度を超えてくると
人間の行動が緩慢になってきます。
1週間程度なら寒い日本から行った時などは
その暑さがご馳走ですから
それを楽しむことができます。
ましてバカンスで行った時などは
ホテルのプールや買い物で満足できます。
ですがこのような暑さが
一年中続いた国に住んでいたとしたらどうでしょう。

日本の8月の夏は湿度も高く、日中は30度をこえていきます。
夜も満足に寝れない状態が一生続き、
湿気も80%以上が毎日続くのです。
そのような日が1年中、一生続いたとしたらどうでしょう。
仕事でも頭の中では
やらなければいけないことがわかっていたとしても
体が思考回路まで回っていかない状態になる場合も
多くなってきます。
特にインドの一部では季節によっては
日中の温度が45度にものぼり
熱中症で死ぬ人まで出てきます。
そのようなところでは日中は動くにも動けません。
バリバリと働いて活動的に動く、
などという事をしていたら死んでしまいます。
できるとしたら
エアコンの冷房の効いたところでなくては不可能です。
冷房がなかったら
その時期は如何にすごして生きていくかが
最大の関心事になります。
例えば食べるものにしても
暑い国なら作った食べ物はその日に食べきらないと
次の日には腐ってしまいます。
ですから朝作ったものは
その日の夕方食べ残った時などは
捨ててしまうのが普通です。

私もインドネシアに行った時に
夕方食べ残したスイカがあったのですが、
ホテルの冷蔵庫に入れないで置いたら
次の日の朝には腐っていました。
ホテルのエアコンがきいてもこの状態だったので
さすが暑い国だなあと感心したものでした。
では毎日朝作って夕方捨てるような国の経済、
一般国民が豊かかというと話は違ってきます。
そのような国では食材が豊富なので
黙っていても野菜などは一年中採れます。
ですから保存しておくよりも
その日の朝マーケットに行って買ってきたほうが
安上がりにつくという現状があります。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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