イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第103回
投資できる国、できない国 【3】
・独立運動

一つの国の中で宗教が違ったり、
独立を求める国民がいる国はお互いに反発しあいます。
時には戦争が勃発することもあります。
私はこのような事の
巻きぞえになりかけたことが2回あります。
2回ともスリランカでした。

スリランカの宗教は仏教徒が全体の三分の二を占めており、
残りはヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教が占めています。
ヒンドゥー教徒はタミル人で
タミル人はスリランカの国の東部を
独立国と認めるようにスリランカに求めているのですが、
国は拒否しています。
この為タミル人はゲリラを行って対抗しています。
1997年夏にスリランカを訪ねたときに
午前中に某ホテルの近道の地下を通っていったのですが
そのちょうど1週間後の午前中に
タミル人がそのホテルの地下で銃撃戦になり
タミル人は全員射殺され、
一般市民にも犠牲者が出ました。
そこに1週間後にいたら
巻き添えをくった可能性が大きいことになります。

もう一度は2001年のことです。
スリランカで夕刻乗り継ぎモルディブに行った時に
次の日の午後、散歩からホテルに戻った時に
現地の人がテレビを指差し、
「見てみろ」というので見てみると
私達が乗り換えたその夜に
スリランカの空港がタミル人の攻撃を受け
多くの飛行機が大破していました。
10日後スリランカの空港で乗り換えるときには
まだ大破した飛行機の機体の残骸が痛々しく残されていました。
このほかにも最近では
インドネシアから独立した東ティモールでは
まだ政情は安定していません。
このように同じ国の中にありながら
独立運動がでてくると政情が安定しません。

では中国はどうでしょうか、
その可能性がないとはいえません。
チベット自治区では独立運動をしたいという人民がいます。
今すぐどうの、ということはないでしょうが、
将来的にこのような問題を含んでいることを
投資家は知っておくべきです。
そのような雰囲気が出てきたときには
投資にも慎重になるときです。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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