イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第108回
QDIIと株価

2003年の初頭から同時上場しているH株企業は
今年のはじめから概に上がり始めていました。
そしてSARSに揺れた春先の5月を境目に
特にH株は上がってきていました。
どのくらい上がったかというと
本土と香港市場の同時上場している企業の株価の差が
それまで4倍以上離れていたものが
2003年11月時点で2倍前後にまで縮まっています。
つまり、5月にH株を購入していれば
半年で株価が2倍になったということです。
ですが、まだ株価の差は約2倍あります。

ではここからはどう投資していったらいいのでしょうか。
H株企業の中には、銘柄によっては
本土市場の株価と変わらないくらいに上昇した銘柄もあります。
逆にまだ大きく株価の乖離がある企業もあります。
そのように大きく乖離している企業の中には
ダメ企業もありますから、
短期投資ならばその差を投機と捕らえ購入するのもいいでしょう。
ですが長期投資、資産を作っていこうとするなら
そのような企業の株は購入すべきではありません。

有望企業、優良企業は
もともと海外の投資家にも人気がありますから
本土市場の株価との差がない企業が多いのも事実です。
ですから逆に、それほど株価の価格差がなくとも
優良企業であれば購入していく方がいいでしょう。
そのような企業の中には
配当金を多く出している企業もありますから、
そういった企業に投資することを考えてもいいと思います。
今後QDIIが実施されれば
いっそう本土市場のA株の株価と香港市場の
H株の価格差はなくなることが考えられます。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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