イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第152回
企業の寿命と投資期間

企業を運営していて、
業績を落として赤字にしようという会社の社長はいません。
懸命に努力して業績を上げようとしています。
ですが、その努力も実らずに
経営不振になっていく企業も多くあります。
これは経営者の資質の問題もありますが、
その企業が今の時代にあった製品作りをしているのかが
大事になってきます。
例えば製薬企業や自動車製造企業でも、
必要とされている新薬を開発していけるのか、
顧客の購買ニーズにあった車を市場に投入できるのか、
によっても違ってきます。
同じ業種でも
成長していく企業と倒産していく企業が出てきて淘汰されます。
その時代に必要とされる物作りでないと市場では評価されません。

このように今の時代に必要とされている企業に
投資していくことが大事です。
ですが、業種によっては日本ではもう衰退していた業種でも
中国では元気です。
特にインフラ関係で必要とされているセメント業界などそうです。
また紡績機械企業でも業績は伸びており、
国によって状況は異なります。
しかし、インフラ、建築需要が落ち着いて来た時には
需要は落ちるでしょう。
紡績機械企業は他の国が人件費などで
よりやすく機械を製造した場合には楽観視できません。
そこからは収益を大きく伸ばしていくことは難しくなります。
このように成長できる年数に限りがある業種もあります。

今は花形産業でも時代が移り変わった時には
その時代に必要でなくなり衰退していきます。
また他の国に業種が移っていくことだって考えられます。
その企業が元気でいられるうちが投資できる期間です。
そのような産業もあります。

企業も人間も生きています。
ただし人間の寿命には限りはあります。
せいぜい生きたとしても120年間くらいのものです。

それが企業ならば
業績次第では何世紀にもわたって存続するかもしれません。
そのような企業が永遠に成長していくのならば
その企業に投資した投資家は大きな利益を得ることができます。

業種によっては
これから成長し始める段階に属するの企業もあります。
また今は成長していても
今後数年で衰退していくだろうと思われる企業もあります。
短期での業績の推移だけでなくて
長期での業績を推測していくことが株式投資では必要です。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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