イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第187回
利益をあげることが出来る場面

今までいろいろな面で
海外の投資家が利益をあげることが出来る場面がありました。
最近数年を見ても2回ありました。

1回目
・2001年2月に中国政府が外国の投資家のみ売買を認めなかった
 中国本土B株に対して中国本土の投資家に市場で取引されている
 香港ドル、アメリカドルの通貨でなら投資を認める、という
 条件付で開放しました。
 その時にB株指数は大きく値上りして
 それまでにB株を購入していた投資家は利益を得ました。

2回目
・香港市場のH株市場の銘柄の中には
 香港と中国本土のA株市場に同時上場している銘柄が
 多くあります。
 同じ銘柄でも中国本土の株価より
 H株の株価が安かったのですが、
 将来中国本土の適格機関投資家が
 香港市場に投資できる制度(QDII)が認められました。
 これを受け2002年には同時上場している
 株価の安いH株に人気が集まり株価は上がってしまいました。

1回目の時は将来B株市場も
中国の投資家の参入が認められるであろう、程度のことしか
分かっていませんでしたので
中国政府が条件付で認めたときには
B株市場の株価は暴騰しましたが、
これは開放を予見できる出来事ではありませんでした。
ですが、2回目の時は違います。
将来香港と中国本土に同時上場している企業に対して
QDIIという制度で香港に適格機関投資家が参入できることが
前から分かっていたのですから
株価はすぐに上がってしまってもおかしくはありませんでした。
ですが、H株は1年間かけて株価を上げていきました。

今回の元の変動幅を広げる、という情報に関しては
将来を考えれば中国の通貨元が
変動相場制に移行する前の段階に入ったわけですから
中国株購入のブームが起きても本来おかしくないのですが、
そうはならないでしょう。
なぜなら今すぐに利益になる話ではなくて
それなりに2年、3年と先の利益になる話だからです。
ですが、本来はここで将来の利益を考えて投資した投資家が
最後には大きく利益が出せます。
ここは3回目の利益が出せる場なのです。
ただし目先の市場を追うのではなくて
長期で考えて投資することが前提になります。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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