イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第189回
上海振華港機械への投資判断

2003年、2月末の現時点の上海B株企業の株価をみてみますと、
上海振華港機械の株価が約1.8米ドルに対して
他の企業の株価は1米ドル以下で、
0.9米ドル台の株価の銘柄では
上海上菱電器 、上海茉織華 の2銘柄となっています。
つまり、高い株価の他企業に比べても約2倍高くなっています。

ではここから同社に対して
投資するだけの株価であるかを見てみますと、
同社が決算発表した後の株価は
2日間続けてほぼストップ高で引けています。
PER(一株利益に対し、何倍で株価が買われているか)でみても
現在30倍程度ですので株価に割安感はありません。
ですからここから無理に購入していく必要はないでしょう。
ここから購入して行くことは
投資ではなくて投機の要素が強くなります。
例えここから株価が2米ドルを超えて
2.5米ドルまで上がったとしても
利率では30%程度でしかありません。

昨年11月に同社を訪れた時の株価は1.3米ドル近辺でした。
10月の頃は1米ドルを割った株価でした。
この時点で同社に対して長期で投資する気で購入していたなら
充分に利益が出ます。
また、長期で購入する気でいたとしても
今回同社の株価が2米ドル近辺まで上昇した時には、
投資方法でも長期を短期に変更して
持ち株の一部を売却して利益を手にすることも可能でした。

その時には投資額に対して2倍前後の株価になっていますので
充分利益が出せます。
株式投資では企業業績がいくらよくても
無償株が絶対でるとは限りません。
むしろ無償がでたときには
ラッキーだと思うくらいの気持ちでいたほうがいいでしょう。
では、無償株を発行するような企業はどんな企業なのでしょうか。
無償株を発行できる企業は
今期の収益がよくて来期も収益が上がりそうな企業で、
できれば増収増益で年間50%以上達成できる企業なら
可能性は高いでしょう。
また、香港市場の企業よりも
現在は中国本土のB株企業がだすケースが多いですから
今のところのねらい目はB株企業ということになります。
ですが、昨年の12月に香港上場の
煙台安徳利果汁(コード8259)が100割無償と配当金をだしました。
つまり、1000株同社の株を持っていた投資家は
9000株をただでもらえ、1万株に増えたほかに
配当金でも利益を得ています。
また、超大現代農業(コード 0682)も
5分無償ながら配当金もだしています。
ですから一概に香港がダメで
B株が無償をだすとは一概には言えません。

大事なのは今回の上海振華港機械のような
増収増益の企業に投資していくことで、
その先に株式配当(無償株)が待っている、と考えた方がいいのです。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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