イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第194回
過去の株価と個人投資家

中国経済は1997年のアジア通貨危機の影響を受けて
その後下がり基調でした。
ですが1999年を境にして
中国株は反転して上がり基調に転換しています。
2000年は日本の投資家はあまり増えていません。
これは香港、中国の株価指数が大きくは上がらなかったためで
日本の投資家にとって
中国株投資は楽観派と悲観派の投資家では
まだまだ悲観派のほうが多かったからでしょう。
2001年に入り中国本土B株市場に
中国本土の投資家も条件付で参入できることになり、
一時新聞にも取り上げられたほどのB株急騰で
ごく狭い範囲ですが
日本の投資家に中国株をアピールすることになり、
この辺で中国株を始められた方も多くなっています。

あわせて香港株式市場の株価も
少しずつですが値上がり傾向になってきました。
日本の投資家もこの辺から投資心理が変化してきました。
2001年という年を境に
中国株に投資する個人投資家が増え始めてきています。
これは中国の経済成長が
投資家にとって本格的に期待できる
可能性が認知され始めたからでしょう。
このことは2002年に
中国株式投資を始めた投資家の数が増えた事でもわかります。
2003年に入り、中国ではSARSの発生で
2003年前半は株価は上がっていきませんでしたが
香港株式市場の株価は後半に大きく値上がりしました。

一方中国本土B株は値上がりしていません。
これにはいくつか理由がありますが、
2001年度のB株の値上がりが大きかった分だけ
香港株に比べ割高感が出ていました。
そのためにB株に関して魅力が少なくなってきていました。

合わせて香港市場では
QFII(指定海外投資機関の中国市場へのファンドでの解禁)、
QDII(指定中国投資機関の香港株式市場への参入の認可)
という話題性が出てきたために
香港市場に投資家の目が向いていたためです。

2004年に入ってもQDIIはいまだに実施されていません。
今後の期待の材料にはなりますが、
中国株式投資でのメリットを
日本の投資家の方は知り始めてきています。
中国株式投資を始められた方が多くなってきているのが
その証拠です。
ここから中国株投資をする投資家の数は増えこそすれ、
減ることはなくなってきています。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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