イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第199回
業種別

普通の業種では1社だけの独占企業というのは少なく
ライバル会社が存在します。
その業種の中で勝ち残っていく企業であれば投資妙味があります。
たとえば日本の自動車業界では
トヨタ、ホンダ、日産などなどありますが、
日産などは経営者にカルロス・ゴーン氏をむかえるまでは
経営的に難しいところがありました。
ここでは日産のような銘柄を考えるのではなくて、
トヨタ、という世界でも優良企業に投資を考えることです。
将来有望であれば購入を考えられます。
中国国内でこのような企業が存在している業種なら
購入を考えてもいい、ということです。

ですが、中国の業種を見たときに
今後成長していくセクター(業種)は多くあります。
携帯電話事業のようにライバル企業が多く存在し、
今後過当競争に陥る業種のほかの業種も多く存在します。
ですから投資を考えるときにはそのような業種を選ばなくても
(危険を承知で自分から進んでいく必要のない)
もっと伸びていく業種があれば
そちらを投資対象として考えたほうがよい場合があります。
過当競争に今の時点で負けた企業に
通信業界では東方通信(コード 900941)
(浙江省杭州市を拠点とする通信設備メーカー大手)があります。
1996年8月に上場した東方通信は超優良企業として上場しました。
最初は優良企業として収益をあげていましたが、
その後業績は低迷しました。
2003年度の決算発表では赤字予想です。

私自身は企業訪問で同社には2回、
2002年と2003年に訪れていました。
その結果同社に関しては投資できないという判断をして
2002年後半から2003年度前半で、
個人的に持っていた持ち株のほとんどを売却しました。

携帯電話事業、通信事業は激戦区の業種です。
投資したとしても常に業績を見守っていく必要があります。

今後競争激化する業種の中で
トップ企業として成長していく企業ならば
投資できる対象銘柄になります。
ですが中国には
中国の成長とともに伸びていく業種が多くあります。
特にインフラ関連企業がその候補になります。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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