イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第236回
樹の生長

日本は戦後1945年の景気回復から
先進国に入り頂点になる1990年代まで45年間かかっています。
中国は中国の通貨が目減りした1972年から現在まで
約32年間ついやしています。
ですがその分、今後中国経済が発展していける可能性がある
地合が大きくなってきたことは事実です。
ここが一番大事です。

2003年の香港市場のH株が1年で152%上がったことで
一部では中国株は高くなりすぎたのではないか、
ここからしばらくは調整が入って安くなるのではないか、
という話も聞きます。
ですがよく考えて見ますと
中国は32年間かかって
ようやく発展できる段階に入ってきたのです。
今後が楽しみな国になります。
これからようやく伸びていくところですから
投資から見てみましても
今の段階は
まだまだ投資できる時期が到来しつつあるようなものです。
短期投資でしたら1、2年後が大事ですが
長期投資の場合は今中国という国が
どの発展段階にいるのかを見ていくことが重要になってきます。
私自身が中国の成長に関して
どのくらいのスパンで見ているのかというと、
中国経済が2050年にはどのようになっているかが関心ごとです。
当然2050年後のことがずばり当てることなどできません。
ですから中国経済を見ながら修正しつつ
2050年の中国の姿を判断していくことになります。

ではなぜ2050年なのかといいますと
長期に渡って中国経済を知っておくことが
今後中国への投資をするうえで大きな指針ができるからです。
投資を考えた時に2030年まで投資期間と考えていたとしても
2050年までの流れを大まかにでもわかっていれば(予見)
投資で大きくぶれる事はありません。
例えば業種で電力企業を見た場合には
2050年にはどのくらいの需要と供給があるのかを判断できれば
2030年までの需要と供給段階がどこまできているのか、
今後どこまで伸びていけるのかを見た場合に
大きく目測を見誤ることはありません。
ですから一つの指標としてみるには
超長期で判断しておくことが投資でも有効です。
大きな樹があったときには
その樹が2050年にはどのように育っていくのか、
その先を予想しながら見ていくと
先々樹の部分からはずれて枝の方にいってしまったとしても
過ちに気づいたときには
樹の部分に戻ればいいだけのことで修正できます。

では現在の中国を見てみますとその樹の芽が出始めた段階です。
これから大きく成長し始めたところです。
大局から投資を考えるとこうなります。
では日本は樹が大きく育ってしまった為(成長した)に
もうダメかというとそうはいえません。
独自の発展の仕方が必要になってきている段階です。
ですが投資の面から見ると
日本の発展は今後スローになる可能性が大きくなってきています。
それが先進国の発展の仕方です。
中国は発展途上国ですから今後伸びていくしかない状態です。
投資で大きな利益を得るには
このような国の株式市場の投資するのが一番です。
ですから中国株式投資なのです。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2004年5月4日(火)

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