イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第306回
金利引上げ期間

第2回目
1993年12月に金利は3%から上昇を始め、
1995年5月には6%まで上昇しました。

このときハンセン指数は金利とは逆の動きとなり
金利引上げが終りに近づいて初めて上がってきました。

第3回目
1999年5月、4.75%から2000年12月の6.5%まで上昇しています。

香港のハンセン指数は最初はもみ合いで動いていました。
ですが全体として見た時に株価は基本的に上昇しています。

上記の3回の株式市場の株価動向を見たときには
金利引上げが即、株価下落につながっていないことがわかります。
第1回目は初期の段階では上昇しています。(その後下落)
第2回目は下げています。
第3回目は基本的には上昇しています。

特に第3回目の株価上昇では
金利云々というよりは中国国有企業のリストラが改善したのが
株式市場で評価された為に上がってきたのが現実です。
ですから金利引き上げが即株価指数下落にはつながっていません。
他の要因でも下がったり上がったりしています。

では今回の金利引き上げ局面では
株価は上がっていくか、いかないかを考えた時には
しばらく下がる可能性があるように思います。

下がる要因として今回は
香港市場から海外ファンドの資金がアメリカに戻っていることが
一番大きなインパクトを与えています。
また中国が過熱経済を抑制するためのマクロコントロールが
今後“軟着陸”出来るかどうか、を見守っています。

ですが、景気過熱を抑える中国政府の
マクロコントロール政策自身は私はそう心配はしていません。
過去に行なった大幅な国有企業改革
(今はまだ改革中で道半ばですが、)や
銀行不良債権に対する行政指導などで効果を上げつつありますし、
実績も満足とはいえませんがでてきています。
この点は評価できますし、実績としても見て取れます。

また中国の上場企業に関しても
今年中間期の業績発表でも
大きく利益を上げている企業が多くあります。
ですので株式市場の株価指数が
すぐに回復していくとは思えませんが、
実績とともに指数でも上がっていく市場になるでしょう。
ですが今回の下げの局面では過去の株式相場を思い出しました。

<次回に続く>



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2004年8月10日(火)

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