イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第331回
病気や災害

SARSが中国経済に与えた影響も少なからずありましたが
最小限度に押さえられています。
ですが業種や企業によっては大きく影響を受けました。
航空関連企業で航空会社は軒並み赤字となりました。
またサービス関連企業でホテル事業者、
観光地(黄山旅行開発、コード:900942)、
旅行会社等は軒並み赤字に陥りました。  
また、鳥インフルエンザでも加工業者は赤字に陥りました。
2004年度中間期になって
やっと黒字化になった企業が多くあります。
このようなSARS、鳥インフルエンザなど
新たな病気の出現は投資では予見できません。
病気が発生して初めてその大きさがわかります。
最近では豚に関して新たなウイルスが出現したのではないか、
ということで関連企業に緊張感が生まれました。
ですがウイルスは検出されませんでしたので
企業や国でも一安心、といったところです。

このような出来事は企業内の内部努力では解決できない事柄で、
外部要因により企業が影響を受けたことになります。
ではこのような外部要因と被害を受けた企業に対して
どのような投資を考えていったらいいのでしょうか。

普通に投資を考えましたら
外部要因で株価が大きく下がった後に
企業の株を購入していけばいいことになります。
この投資方法は間違ってはいないと思います。
ですが株価の下げが大きかった企業に対し
大きなリバウンド期待だけで
株価でも大きく上げていくのではないか、
という考え方だけで投資を行うことには危険が伴います。
一度落ち込んだ業績に対しては
元に戻ってくるまでには実際は多大な時間がかかります。
また企業の中には
業種に関して事業を見直す企業もでてくるでしょう。
場合によっては
現在行っている事業から撤退する企業も出てくる可能性があります。
そうなると収益が回復していくまでには時間がかかりますし、
他の産業に転進したとしても
はたして成功するかどうかは時間がたたないと
判断できなくなってきます。
特に中国には
今行っている事業に限界が出てきたときに
他の業種に転進していく、
または参入していく企業が多くあります。
ここが日本企業と大きく違うところです。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2004年9月14日(火)

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