イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第353回
利益の配分

人は投資の事を考えるときに、
まずどのくらいの利益になるのかを一番気にします。
投資して利益にならなかったときには最悪でしょう。
大事なお金を投資したのですから
それが減った日には気が滅入ってしまいます。
逆に利益になったときの場合はどうでしょうか。
例えば100万円投資で
150万円になった時点で売却すれば
50万円の利益ですからとても大きな金額です。
また2倍の利益でしたら100万円が200万円になります。
利益に関しては
数年間の投資で得た利益だとしたら立派なものです。

問題はそのお金の使い道です。
100万円が2倍の200万円になったとして
いったい利益になったお金100万円と、
元本分100万円のお金をどのように考えたらいいのでしょうか。
使い道と投資の関係です。
お金は使ってこそ値打ちがありますので
使うことも考えておいてもいいでしょう。
利益をあげた人のお金ですから
他の人が何に使おうが構いませんが、
気をつけたいのが
儲けた利益があぶく銭のように思え使ってしまうことです。
いやそんな無駄なことに使うことはない、
ちょうど家の改築費が必要だったのでその修繕費に使える、
という場合もあるでしょう。
また、マンション購入の頭金に使えるという場合もあるでしょう。
目的のひとつを確保できるのですから
これはこれでよかったのでしょう。

家の改築費
またはマンション購入の頭金に100万円必要だったとします。
株で200万円あるのですから100万円分を売却すれば済みます。
この時に家の改築を行ったついでに
家具を買い換えて200万円使ってしまう。
家の頭金100万円だけではなく
もう100万円分使い
家のローンを少しでも減らしてしまいたいと考えたとします。

この場合は株を全部売却したほうがいいのでしょうか。
家のローンの場合でしたらこの先ずうっと続いていきます。
また十数年後には家の補修費が必要かもしれません。
株式投資をするにしても
また一からお金を作っていかなければいけません。
またゼロからの出発になってしまいます。
その十数年の間にお金を貯めて
株式投資を行って利益を上げたとしても、
その補修日で消えていくかもしれません。
使っていい金額と投資する金額は
別なものと考えたほうがいいでしょう。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2004年10月14日(木)

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