イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第365回
手数料と税金

では、中国株の配当金に対して
実際手数料と税金はいくら引かれるのでしょうか。
シノペックの例で見てみます。

シノペックの実際の支払日は10月4日で
一株当たり配当金では0.04元(0.0377香港ドル)でした。
ここから差し引かれるのは、

・国内源泉所得税率:7%
・国内源泉地方税:3%

・外貨源泉所得税額
・外貨源泉地方税額
・国内所得税額
・国内源泉地方税額
この部分での支払は約0.8%です。

その他に支払日為替レートで多いのは
その日の為替レートに対して
15銭から43銭かかる証券会社がほとんどです。
もし香港ドルが15円だったとしたら
15銭でしたら為替レートに対して1%となります。
また、43銭の証券会社でしたら2.866%になります。

合計しますと、15銭の証券会社で11.8%、
43銭の証券会社でしたら約13.7%が引かれることになります。

配当金に関しては日本の株式売買でも
基本で国内源泉所得税率7%と
国内源泉地方税3%は引かれます。
この利率は同じです。
中国株であろうが他の国であろうが日本であろうが
世界の法律でその国の利率で処理することになっていますので
関係はありません。
むしろ関係があるのが為替での手数料です。
ですから配当金に関して引かれるパーセントは
11.8%から13.7%程度を見て置く必要があります。

10000万円の配当金でしたら11.8%から13.7%を引いた金額、
8820円から8630円程度の金額が振り込まれるようになります。

配当金に関しては満額ほしいのはやまやまですが、
手数料や税金に関しては
「鯛の頭と尻尾はくれてやれ」という気持ちで
大事な中身を食べる為の出費と割り切って
考えた方がいいでしょう。


注)証券会社によって手数料が違いますので
  取引金額と手数料の参考値という事で見てください。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2004年11月1日(月)

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