イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第436回
2004年中国の国内総生産(GDP)が前年比9.5%増!

中国の国家統計局は1月25日に
2004年の国内総生産(GDP)が前年比で9.5%増の
13兆6515億元に達したことを発表しました。

・産業別
第1次産業 --- 前年比 6.3%増 2兆744億元
第2次産業 --- 前年比 11.1%増 7兆2387億元
第3次産業 --- 前年比 8.3%増 4兆3384億元

中国の中央政府は昨年景気過熱感を心配し、
マクロコントロール政策を強化し
投資および貸付を厳しくコントロールしてきました。
ですが、国家統計局が発表した昨年の中国の国内総生産(GDP)は、
依然前年比プラス9.5%と、
過去8年間で最も高い伸び率を記録しました。

市場では、これにより
中国の金利引き上げの可能性が高まったと予想しています。
しかし国家統計局の李徳水局長は、
中央銀行が今すぐに金利を引き上げる可能性はないと見ています。
GDP成長率9.5%は市場予想を上回る数値でした。
(中国政府は8%台で収めたかったのですが)

今回のことで注意するのは、
昨年第4四半期のGDP成長率も9.5%で、
第3四半期に較べ0.4%高くなっていたことです。
このために中国政府は投資の反発増加を防止し、
物価を安定的水準に保つため、
今年も引き続き
マクロコントロールの引き締めが実施されていくことでしょう。

また今年上半期には
中国が金利を引き上げる可能性が高まってきています。
ですが、国家統計局は利率調整の際には
経済情況を見る必要があるが、現在の情況では
すぐに利率を引き上げる必要性があるとは思えないと言っています。
今年もマクロコントロールの強化と
改善を継続しなければならないために
特に土地および貸付の管理に関しては緩和はできないとしています。

日本は国内総生産(GDP)を上げる為に
いろいろな手を打って上げようとしています。
これは日本が経済で先進国となったがために
今後も発展していく為に必死な姿です。
一方中国では経済が過熱して冷ますのに必死です。
発展途上国であるがために
大きく経済が伸びていっているためです。
日本と中国では政策では180度違ったことを行なっています。
投資では経済が伸びている国に投資していき、
国の成長と共に企業が成長していきます。
どちらに投資したほうがより多くの利益を出すことができるのかは
国内総生産(GDP)の伸びを見ればよくわかります。
「中国に投資できますよ!」というシグナルを送っています。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年2月7日(月)

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