イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第507回
現実(げんじつ)

日本は世界の中でも国民所得ではトップクラスです。
ですが、中国人の所得はやっと1000ドルに達したばかりです。
(日本円で約10万円)
発展途上国の経済で1000ドルを超えたときから
経済の構造が変わり
中国では物を作って生産していく時代から
消費でも大きく伸びていける段階に入り
消費市場も伸びていけます。
小売企業でも伸び、
自動車産業でも
中国国内の一般家庭へ販売ができる体制が整ってきたところです。
今後伸びていける企業への投資を考えていくのが今の段階です。
中国の国民が豊かになっていくのはこれからなのです。

かつて日本だって生活水準が向上していく過程においては
いろいろなことが起こりましたが乗り切ってきました。
また中国には日本にないものが多くあります。
日本は発展し先進国に入ったとたんに
国の勢いはとまってしまいましたが、
中国の発展はまだ始まったばかりです。
豊かさと富を手に入れることができる国が今の中国です。
そのような国の国民が
ほかの国へ逃げていくようなことはないでしょうし
出て行くとしたならビジネスを求めてでしょう。
まずは日本という国を中心に物事を考えるのではなく、
ほかの国の立場に立って日本という国を考えてみることも必要です。
世界の中でのひとつの国が日本なのですから、
ほかの国の立場にたったなら
また別な角度から日本が見えてきます。
また、日本だけでなくて中国という国も同様です。

まずは現実の姿から入って見ていかないと
このような記事に踊らされてしまい
投資でも判断を見誤ってしまいます。
中国はまだ発展途上で問題が山積していることは事実ですが、
だからその中にこそ
投資で大きく利益を出していける可能性を秘めています。
また、現実にこの世界の中で
日本の投資家に大きな利益を与えてくれる場が中国株式市場です。

今後も中国という国に対していろいろな意見が出てくるでしょう。
ここで、中国は発展していっているのだから
そのような意見には耳を貸さないというのではなく、
そのような記事にも耳を傾け
実際に大事なことがその中に含まれていたなら
真摯に受け止めて考えてみる謙虚さも必要です。
その中にも投資に対してのヒントが隠れている場合も多いものです。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年5月17日(火)

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