イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第515回
終わりになる前に

元が切り上がるのであれば
輸出業者は影響を受けますので、
そのような企業には投資を控える。
銀行金利が引き上がるのであれば
不動産業への投資は見送る。
銀行金利が引き上がっている段階での投資は
株価でも下がる可能性が大きいです。
逆に銀行金利が下がっていくような場面では
一般的に投資資金は株式市場に入ってくるので
株価は上がっていく可能性が大きくなる。
しかし、元の切り上げがあった場合は
そのようなこととは関係なしに
株価でも大きく変化していくことが予想される。
これだけの材料でもいろいろなことが検討できます。
また、これに反日デモでの影響を考えたなら
また見方が変わってきます。

ではこのような状態から見たときに
中国株に対してはいつ投資ができるのでしょうか。
業種に与える影響でも始まりがあれば終わりがあります。
銀行金利でもいつまでも上がっていくことはありません。
また、中国の住宅価格でも落ち着いてきたなら
不動産企業への影響も少なくなります。
このような時期を向かえると
今まで影響を受けてきた業種の企業の株価は
今度上昇へと向かっていきます。
ですので影響を受けなくなる時期がわかれば
その時点で今度は購入を検討できます。
すぐに上がっていくことは考えられなかったとしても
株価でも下がっているのなら
そこからさらに下がっていく可能性は低くなっています。
将来性のある企業で長期投資できる企業なら購入できる段階です。
もし安く購入できたなら
絶好のタイミングで投資ができたことになります。
このような「素敵なタイミング」で投資できたなら
一番いいでしょう。

ですが、実際は底値での購入はできないでしょうが
「底値近辺で購入できたなら良し」とする事です。
先々読めないのが元の切り上げ時期です。
読めないのですから読めないなりの対応をしていくことになります。
購入したい企業に対しても一番の安値を狙っていくのではなく、
ある程度購入したい株価まで下がったなら
少し購入しておけばいいでしょう。
もし元の切り上げが発表され株価でも上がっていったなら
切り上げ前までに購入しておかなかったことを悔やむでしょう。
逆に株価が下がった場合なら
まだ手元に投資資金はありますから
そこから購入しておけばいいだけです。
上がっても下がっても後悔しないためには
安い株価のときに少しだけ購入しておくことです。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年5月27日(金)

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